これは過年度に合格した中学生との対談風景です。紛れもなく彼ら彼女らは数年前に皆さんと同じ道を辿った子供達です。
塾が合わずに転塾した大輔。偏差値が低空飛行だった一樹、偏差値にムラがあった真美、国語がアキレス腱だった雄二、以上の4人に登場願いました。
【時は2006年11月】
大輔「今頃が一番つらいんだよな」
一樹「そうそう、うちの母親なんかはぶちぎれていたもんね」
雄二「ボクは塾では合格の可能性が低いと思われて、相手にされていなかった」
有井「それで実践会方式は役に立った?」
一樹「はい、とても感謝しております」
真美「まあ、そういうことにしておきましょう!」
雄二「やっぱり恩人かな」
有井「それはありがとう」
大輔「でも最初は強烈だったよね」
真美「あれしかやるなって言うんだもん」
雄二「そうそう」
一樹「塾の先生とちがうんだよ」
有井「誤解するなよ。今の時期は過去問しかないんだよ」
真美「でも実感したよね」
一樹「友達のお母さんが、過去問は出ないからやっても無駄だって言ってたけど、本当は似たような問題が沢山出るんだよ」
真美「ねえ、その子どうしたの」
一樹「落ちたよ、自分よりもずっと偏差値は上だったけど」
真美「有井のおじさん最近甘いんじゃない。なによ、この表現。頑張ってくださいだって」
真美「私達にはなんて言ったか覚えている
有井「いや~」
真美「受かりたかったら、これしかやるな。しかも、ぶっきらぼうで」
有井「すまない、すまない」
有井「ところで過去問対策はやっぱり必要かな?」
大輔「当然」
雄二「当たり前」
真美「この時期それ以外にやることあるの?」
一樹「落ちたければやらないほうがいい!」
真美「ばか!」
大輔「塾のテストできたって本番でできなきゃ木っ端微塵さ」
有井「強烈なこと言うな」
真美「ところで召集したということは何かテクニックでも話せってことでしょ」
有井「お、冴えているね」
一樹「何でもしゃべるよ、何が知りたいの。写経式学習、パターン認識、漬け学習、目覚まし作戦、ふくろう作戦・・・・」
有井「そんなにあったか」
真美「過去問の要領ね。時間を守る、解く前に捨てる問題、解く問題の印をつける。これくらいやるべき。第1問から順番にやるなんて信じられない」
雄二「もし、第1問が引っ掛けでチョー難問だったらお陀仏だね」
大輔「あの学校それやったよな」
一樹「結構引っかかった奴がいた」
大輔「それくらいは注意してやるべき」
雄二「次に算数はパターン学習に尽きると思う」
真美「わかる問題、解ける問題は手が自然に動くもんね」
一樹「その感覚すごく共感できる」
真美「だけどできない問題は雪だるまだね」
雄二「あ~、手も足も出ないってことね」
真美「できない問題を繰り返してできるようになり、類似問題が出てできた時は最高の気分。」
大輔「醍醐味はそれ!」
一樹「できなかった問題を復習で克服して、本番で出る。鉛筆が走り出した時はもう合格はいただきと思ったよ」
有井「それじゃ、科目別にいこうか、まず国語」
真美「国語は評論文と物語・小説ね」
一樹「やっぱり小説だよ、合否の分かれ目は」
雄二「有井先生の言うとおり、入学してから中学の先生に聞いたけど小説の方が得点数が低いって」
真美「私達も本を読んでいなかったからね」
大輔「でも主人公とその周辺を注意していくとかなり解るようになる」
一樹「そうそう、特に読みながら感情とか主人公の考え方や行動が変わるあたりは要注意」
雄二「選択式なら誰でも絶対ありえない1個ははずせる。次に残り4つから異質な選択肢をはずす。残り3つだよね。ここからはテクニックがいる。本文で全く使われていない言葉があるのははずしたほうが無難。これで2個に絞れる。ここまで来るとより設問に近いほうを探す。迷ったたら主人公に対して好意的な内容や前向きな表現を選ぶと正解の確率が高い」
真美「あと擬人法の表現なんかは間違えないように」
一樹「詩は季節を表現する言葉はある程度覚えておく方がいい」
大輔「漢字やカナは覚えるしかないな」
雄二「あまり特効薬は無かった」
一樹「評論文は指示語を絶対マスターしよう」
真美「あれは得点しなくちゃ」
一樹「8割は傍線部の前にあるけど、2割は後ろにある場合もあるから注意だね」
雄二「接続詞や段落の並べ替え、語句や分の挿入などは全体の流れがわかると7割は出来るよ」
一樹「たいてい筆者の主張がある。次に事例を出してその説明。最後にやっぱり自分はそう思うという構成がほとんどだから、筆者が言いたいことは何か、これがわかれば合格だよ」
雄二「普段からこの文章で筆者は何を言いたいのか、これを一行で書く練習をすると力がつくよ」
有井「お前達そんな工夫していたのか」
雄二「それくらいやるよ。それに僕はラインマーカー法に救われた」
真美「やれって、言ったじゃん」
大輔「すっかり忘れているんだな、ボケ老人」
有井「ボケ老人?」
大輔「あっ、ごめん。でも雄二が言う通りマーカー法はすごかった」
有井「次は算数」
一樹「計算問題、確かに本番では緊張するけどおちついてやる。少し時間がかかっても正解する」
雄二「ここで落とすと命取り」
有井「早朝訓練してよかった?」
大輔「1問はほとんど同じ問題がでた」
真美「私は2問」
雄二「僕も2問」
一樹「食塩水が出た時は感激した。有井先生に絶対出ると言われたから、食塩水だけで代表問題10問を3回はやった。おかげで食塩水はどんなものでもやっつける自信があった」
真美「あれは痛快だった。3パターンだけだもんね」
雄二「いわゆる代数分野はパターンが決まっているからやった者勝ち。1つの分野で10問くらいやっておくとかなりいけると思うよ。恐らく、中学受験の算数なら100問くらいの代表問題をガッチリマスターすれば本番で7割は絶対いけると思う」
真美「私もそう思う。今もう一度受験しろと言われたそうする」
真美「上位校の文章問題は(1)がやさしくて、(2)が難しいから要注意」
一樹「女子の●●●の数学の問題は難しいね」
大輔「塾でも言われた」
雄二「余裕があったら図形問題は灘中の問題が結構いける」
一樹「あれをやると力がつく感じがする」
雄二「ちょっと武蔵もそんな感じだね」
有井「本番ではどれくらいできた?」
雄二「75%」
大輔「67%」
一樹「85%」
真美「73%」
有井「捨てた問題は?」
雄二「当然あり」
真美「全部解くなんて無理、無理」
大輔「入学してまわりに聞いてみたら、ほとんど似たり寄ったりの出来だった」
雄二「だから同じくらいのレベルが集まるんだよ、本番は」
真美「合否は1点で明暗分けるというのは実感したよね」
真美「私は全部解いたけど、間違いもあった」
大輔「よく、全部出来たよね」
真美「ヤマがあたって1問はラクラクだったから」
大輔「俺はやばかった。2問目の速度算でつまずいた。けっこう時間をロスして・・」
真美「どうしたの」
大輔「あとで気がついたのは単位をそろえるのを忘れたんだ。引っ掛けだね。やられたよ、くやしかった」
雄二「最後は過去問でパターン学習すれば6割は絶対いける」
一樹「だれでもいけると思う」
真美「完全にマスターすれば6割はいくと思うわ」
一樹「図形はあっさりいけるか、ハマってしまうか」
真美「隣の受験生は問題用紙を回したりしていた」
一樹「その気持ちわかる」
雄二「相似は疑った方がいい」
一樹「かならず相似の部分があってそれを手掛かりに面積を求める場合が多い」
雄二「中堅校なら角度、長さを求める問題が多いね」
大輔「上位校は面積や体積」
真美「そこまで言っていいの」
一樹「もっと言っていい」
有井「いいよ」
真美「有井先生に言われたことが今わかってきた」
有井「なんだい」
真美「例えばその高校をみれば中学入試が見えてくるって本当よ。高校の大学進学実績見ると、本当にはっきりわかる。国立大学に多く実績を出す学校は、センター試験と2次試験の両方に対応できるような生徒を集めるための問題構成になっているわ」
一樹「逆に早慶に多い学校は、標準問題を大量にすばやく解くような問題構成になっている」
真美「たとえば最近●●●は完全に国立大対応の問題構成ね」
大輔「最近東大合格や医学部合格を出しているところは、偏差値が低くても問題構成は上位校と同じになっている」
真美「問題構成とは標準問題と考えさせる難問をミックスしていることね」
雄二「それでないと国立大学は無理」
真美「センターやって、2次試験なんて」
大輔「早慶型の学校は特にケアレスミスが致命的だよな」
雄二「頭の回転の速さが物を言う」
真美「国立型は頭の回転より、粘りというか」
有井「それでは理科社会に行こう」
一樹「過去問分析して分野を絞るのが先決問題」
大輔「そこから切り捨てる分野をのぞく」
雄二「残った分野を一生懸命やる」
真美「そして覚える」
一樹「問題を解きなおし」
大輔「これにて完了」
有井「ちょっと芸が無いな」
真美「そのうち、心臓のスケッチを描けなんて問題も出るかもね」
雄二「それはありえる」
大輔「昆虫や、植物もしかり」
一樹「あと実験装置は絶対どこかで出る」
雄二「上方置換の装置や顕微鏡、百葉箱、・・・」
一樹「物理と化学はやはり算数が得意な奴は得点できるね」
雄二「それは感じた」
大輔「俺はどちらかというと生物系統だったから物理のところは捨てた。電池や電球、振り子、テコ、滑車・・・。思い出したくないよ」
真美「それで何点」
大輔「本番は多分55%のでき」
雄二「たいしたもんだ、物理捨てて」
一樹「教科書に載っている図やイラストは馬鹿にしないほうがいい」
雄二「地理は地図」
一樹「歴史は年表」
大輔「まずこれで全体を知ることが重要」
真美「主要都市の緯度は必須事項です」
雄二「主要な山、川、湖なんかは反復して覚えるしかない」
大輔「一度に全部覚えようとするからストレスになるんだ」
雄二「忘れたらまた、覚えればいいくらいの気持ちで」
一樹「その繰り返しで覚えていくよ、ただししつこいくらいにやる」
真美「本番までには覚えるよね」
雄二「最近は歴史も地理も傾向が変わっている」
一樹「年号や人物を答えさせるよりも、文章を読んでこの時代は何時代で、活躍した人物を書け・・みたいな傾向だよ」
大輔「それは同感」
真美「単なる知識だけではダメね」
雄二「歴史は物語で覚える方がいいかもしれない」
一樹「昔々ある所に足利義満という人がいました。その人は・・・。てな、要領で覚えていくと覚えやすいし、忘れにくい」
真美「それ、教えてくれたら良かったのに!」
有井「最後に受験生へ激励の言葉を」
大輔「あきらめるな」
雄二「最後まで粘れ」
一樹「直感を信じろ」
雄二「とにかく解答用紙をうめろ」
真美「偏差値なんか気にしない」
大輔「偏差値なんか当てにならない」
雄二「偏差値なんかに負けるな」
この子達もつい数年前の今頃は、右往左往をしていたのですが、本当に頼もしくなりました。当時は蚊が鳴くような声しか出せなかったのですが・・・・。
『偏差値を乗り越えろ!』

